君と歩く


「盗み聞きなんて最低!!!
ありえない!!!」

怒りが頂点にまで達した時、
私は叫んだ。

「盗み聞きぃ?人聞き悪いこと言うなよ。
俺のほうがあそこに先にいたんだぜ?
お前らが勝手に話してただけだろ?」


…確かにそのとおりだ。

でも、冷静さを忘れた私は
理不尽なことばかり叫んだ。


「耳をふさげばいいでしょう?!
寝っ転がってたなら、寝なさいよ!!!」

…言ってることが無茶苦茶なのはわかる。

でも、叫ばずにはいられなかった。

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