君と歩く

「何を偉そうに。この女の心配するより、自分の体心配すれば?」

「俺はいいんだ。俺はいいけど…!
未紗ちゃんだけは、やめてくれ。」

そう言って俺は土下座する。
男たちの手から、鉄パイプはなくなっていた。
転がる音がしたから、手から落としたんだと推測できた。

「…琉、あんたかっこ悪いよ…。やめなよ…」

震える声で俺のそばに寄ってきたのは薫。

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