君と歩く

「ううん…、軽く愛撫は…したんだけどまだ、挿れてない。ごめんね…ごめんなさいっ………琉も、ごめんなさいっ……」

『軽く愛撫』の言葉を聞いて、俺は一瞬で頭に血が上った。

「はぁ?!未紗ちゃんに…!!手出したのかよ!!!おい、誰が出したんだ!!!手上げろよ!!!」

「荒川くんっ…。私は大丈夫だからっ…。自分の怪我の心配してっ!病院に行こう。」

いつの間にか服を着ていた未紗ちゃんは、俺のもとに駆けこんできて怪我をしている俺の手首を掴んだ。
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