君と歩く

「この前、聞いちゃったんだもん。今日まで、ずっと避けててごめんなさい。でも、話聞きたくなかったの。面と向かって、嫌いなんて言われたら、立ち直れないかもしれないと思って…。ふふっ…ばかみたい…。」

そうだ。
あの日、未紗ちゃんは、圭吾の言葉を聞いた。

奏ってやつに嫉妬して、勢いで言った圭吾。
まさか、その言葉を未紗ちゃんが聞いているなんて知らなかった。


「…なに、馬鹿にしてるの?都美のこと、馬鹿にしてるわけ?!なにが、嫌われてるなのよ…!!!」

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