君と歩く
病院にて。
「よかったね、5針で済んで!」
「よくないよ!!5針だよ?痛すぎたし…。」
俺の傷口は、閉じずに開きっぱなしだったから、結局縫うことに。
あんなに痛いのか…。
「家まで送るよ」
「え、そんな!別に、平気……ねぇ、今何時?」
いきなり真っ青な顔をし始めた。
「え?あー、7時半だわ。外も暗いだろうし、送ってく」
「7時…半?…やらかした……。」
「用事でもあったの…?」
まだ会計が終わっていないから、椅子に腰掛ける俺達。
下を向いて、黙りこんでしまった。
少ししてから、口にした言葉は、
「バイト…初日だったの……」
衝撃的一言だった。