君と歩く
「何よ、アイツ!!!」
黒原くんが出て行ったあとでも
イライラを隠すことはできなかった。
「ねぇ、未紗。いくらなんでも、
理不尽過ぎない?
言ってること滅茶苦茶だったわよ。」
そう言って優里は顔を歪ませた。
「知ってるよ!そんなこと!!
でも、止められなかったんだもん!!」
「はぁ、あんたバカねぇ。
明日謝るのよ?」
謝る?私が?
「あら、その顔。
なんでって顔してるわね。」
「あ…当たり前じゃん!!
なに、優里は黒原くんの味方なの?!」
「あー、もう。なんなの?
味方?あんな奴どうでもいいわよ。
今回のはさすがに未紗が悪いでしょう?」
うぅー…
わかってるけど……
冷静になってきた私は、
やっと自分がしでかしたことに気づいた。
「…あやまる。」