君と歩く

本当は、バイト前に家に帰って、軽くご飯を食べてから来るはずだったんだけどいろいろあったから…。

「それ食べていいよ。姉ちゃんが未紗ちゃんに作ったやつだから」

「えっ。本当に?」

「うん。早く食べなよ。休憩終わっちゃうよ」


私はすぐ椅子に腰掛けて、甘い匂いのするパウンドケーキをひとくち食べた。

「おいしい…!!」

蜂蜜の味がする、甘い甘いパウンドケーキだった。
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