君と歩く
…感謝していたんだけれど。
「ねぇ、荒川くん。外灯、ついてるよ?節電なんとかじゃないの?」
荒川くんの言葉とは裏腹に、外灯は、真っ暗の中私達を照らしている。
「あれ嘘だよ。そうでも言わなきゃ、送らなくていいって未紗ちゃんなら言いかねないなって思って。」
そりゃあ、迷惑がかかるからって絶対に断ってたと思う。
でも、そこまでして私のこと送ってくれなくても。
子供じゃないんだし、1人で帰れるよ。
「それに、話したいことあったし、」
「話したいこと?」