君と歩く
少し前に家についた。
私が家の中に入るまで見届けてくれていた荒川くん。
やっぱり、とても優しい人なんだな。
家についてもリビングには行かず、部屋に直行する。
「はぁ…。」
先ほどのことを思い出し、ため息が出る。
告白されて、断って…。
抱きつかれて。
あのあと、一瞬だけ少し腕の力が強まってから私のことを離してくれた。
そして、「頑張って。まだ諦めれないけど応援するよ…。」と、切なげに伝えてくれた。