君と歩く
「男?まぁ作ってるだろうな。
あー、そえば、次の男の名前、
なんつったかな。えーっと…」
やっぱり…。
「…トウヤ」
俺はいつの間にか口に出していた。
「あ、そうそう!トウヤトウヤ。
隣のクラスのやつだろ?」
正解か。
あの女の元カレ、トウヤは
マコと今付き合っている。
が。
マコは、ただのたらし。
遊びに飽きたら男なんて
すぐ捨てるような女。
よりにもよって、そんな女に
捕まるなんて、トウヤってやつも
馬鹿としかいえねーな。
俺の頭には、
あの女の顔が浮かんだ。
「アイツ…そんな男のために
泣いてたんだ…。」
「は?アイツって誰?」
「なんでもねぇ。」