君と歩く
未紗side
「ハァッ…ハァハァ…」
何走ってんだろ、私。
ここ、もも公園じゃん…。
さっきとっさに廊下でちゃったし。
黒原くん追いかけようとしてくれたみたいだけど。
『ねぇ、圭吾。あんな女どーでも良くない?
なんで追いかけるの?なに、好きになったとか?
んなわけないよね。
あんな胸もない童顔女なんて、圭吾の好みじゃないでしょ?
ねぇ、今日また都美のこと抱いてくれない?』
こんな言葉を発した都美さんにびっくりして
その後の会話は聞かないで、
ここまで走ってきてしまった。