シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
隆弘さんと別れて
私は敬太さんの部屋に戻る。
敬太さんのプレッシャーは
今までに私が思っていたもの以上だろう。
すると
扉が開く音がする。
「おかえりなさい。」
「ただいま。
エムうさぎちゃん。」
敬太さんは
私の頭をなぜようとする。
「…。」
「睨まないで。」
「そりゃ。
睨みたくもなりますよ。」
「エムうさぎちゃんは
本当に面白いね。」
敬太さんは
クスリと笑う。
ふと。
敬太さんの服に絵の具が付いていることに気付く。
「敬太さん。
服に絵の具付いてますよ?」
「ぁあ。
ちょっと絵を書いてきたから。」
敬太さんは
服を脱ぐ。
「新作ですか?」
「まぁ。
そうかな。
エムうさぎちゃん見てると新しい作品が思い浮かびそうでね。
そうだ。
明日ひま?
ちょっとついてきて欲しい所があるんだ。」
私は
うなづくと敬太さんは優しく微笑んだ。