シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
「その呼び方。
いい加減やめてください。
私「ゆめ。」
敬太さんに
不意に名前で呼ばれてドキッとする。
「顔を真っ赤にさせて可愛いね。
エムうさぎちゃんは♪」
敬太さんは
私の手を握る。
「ちょっと…!」
「うさぎはね。
寂しがし屋なんでしょ?
だから エムうさぎちゃんも寂しがり屋だと思って。
うさぎって寂しいと死んじゃうらしいよ?
エムうさぎちゃんが死んじゃうと俺は生きていけない。」
「私は
うさぎじゃないんですけど…。」
「まぁまぁ。
帰ろうか。
エムうさぎちゃん。」
私は
敬太さんが何か新しい一歩を
踏み出していることに喜びを感じた。
そして…。
支えになりたい。
と思うようになっていた。