シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
「ほしい?
エムうさ。」
「いらない。」
隆弘さんは
ふーん。
と言ってチョコをまた食べる。
「ねぇ。
独り言いっていい?」
「どうぞ。」
「何も質問しないでね。」
「分かりました。」
隆弘さんは
次にボールペンを振り回しながら言う。
「敬太さ。
最近変わったんだよね。
ここ最近アトリエに行って絵を描くことなんてなかったし。
最近
クラブ誘っても来ねーし。
それってさ。
誰かさんのおかげかな?
俺はいい迷惑なんだけどね。
独り言終わり。」
隆弘さんは
私の方に来て肩を叩く。
「敬太のこと。
支えてやってくれよ。」