シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
「ただいま〜。」
久しぶりに
敬太さんの声がラウンジに響く。
「おかえりなさい。」
敬太さんが
アトリエから帰ってきたのだ。
とは言っても
また次の日から行くみたいだけど。
「エムうさぎちゃん。
いい子にしてた?」
「エムうさは
俺に色目使ってきたぞ。
しつけなってねんじゃね?」
隆弘さんは
クスリと笑う。
「使ってません!」
「賢くお留守番してたらご褒美あげようと思ってたのに!
エムうさぎちゃんにご褒美なしね。」
敬太さんは
ソファーに座る。
「騒がしいな。
敬太。」