シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
俺…。
ゆめの監視役辞めます…。
その言葉が
私の頭から離れず立ち尽くす。
「分かった。
これからの監視役は隆弘。
お前がやれ。」
「…。
了解…。」
隆弘さんは
納得のいかない顔を見せると
敬太さんの胸ぐらをつかむ。
「?!」
「お前…!
本当にそれでいいんだな?
こいつの…。
ゆめの気持ち考えてるのかよ!」
「隆弘。
辞めろ。」
芦川さんが
冷たくそう言葉を放つ。
「…。
分かった。
ゆめ。
行こう。」
私の手を引いて行ったのは…。
隆弘さんだった。