シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜






新作発表から一週間後。









「敬太凄いね。
あんな大金積まれても売らないなんて。」







敬太さんの新作は
他に例がない絵で
マニアの人がウン億円で売って欲しい。
と何人もの人に言われているのだが
敬太さんは売らず
自分の部屋に飾っている。
夜になると
私と一緒にその絵を眺めるのが
日課となっていた。








「これは
金儲けのための絵じゃないからね。
ゆめのために書いた絵だから。」








「愛のチカラは凄いね。」







隆弘さんは
昼なのに赤ワインを飲んでいる。








「光に当てないと
絵が出てこないのに
こんな絵で何億も積むとは…。
俺には考えられない。」








芦川さんも
昼なのに赤ワインを飲んでいる。









「お仕事は…?」








「「休憩中だ。」」












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