シークレットプリンセス〜玉城敬太編〜
全ての手紙を読み終わる頃
コーヒーは冷めていた。
敬太さんは
読み終わると笑顔になっていた。
「父さん。
ゆめのこと紹介してだって。」
「え?!」
「父さんね。
レインドロップ以来にあの作品を褒めてくれたよ。
ココロがこもってるって。
父さん。
あんまり人の作品を褒めない人なのに。」
「よかったですね。」
私は
敬太さんに笑いかけると
敬太さんも笑いかけてくれる。
「今度
ちゃんと父さんと話してみようと思う。
もしかしたら
俺が知らない間に
父さんと距離をとっていたのかもしれないな。」