煙草味のキス。
君は笑った。
「…久しぶり」
「おう」
目の前には2年振りの元彼。
「行きたいとこあるから乗れ」
「そうやって人の意見なんて聞かず自分勝手な行動する所変わってないわね」
「お前もそう言いながらも言うこときくとこ変わってないな」
ああ言ったらこう言う…。
そんなとこ緑とそっくりすぎて腹が立つ。
無言で車に乗った。
「どこ行くの?」
「静かに話せる所」
「別にどっちかの家で良かったじゃない」
そんな車乗って遠くに行かなくても…。
「俺ん家だったら緑が邪魔しそうだし、お前ん家だったらお前の母ちゃんが邪魔するだろ」
「否定できないところがなんだか悲しいわね」
過去にもその2人は前科があるから油断はできない。
「静子に少しは大人しくなれって言っとけ」
「了解」
まぁ、無理だろうけど。