煙草味のキス。


しかし、そんな嘘を見逃す事なく、プラス攻撃を加えてくるのが緑だ。


「そうか、でもそんな心配しなくて良いぞ。

和兄の奥さん和兄の高校の同級生で、女たらしだった頃を知ってるからそこら辺の会話慣れてるから」



“お前と違って”



そう緑の言葉が続いた気がして、心が泣きそうなくらい苦しく感じたのを紅茶を飲んで誤魔化した。


緑の攻撃はいつも凄まじく心に突き刺さる。

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