強引男子のイジワルで甘い独占欲
四角いテーブルの上には、私が希望した厚揚げを焼いて小口ねぎを刻んでポン酢をかけたものや、トマトや水菜、レタスのサラダ……しかも胡麻ドレッシングはお手製のものだ。
そして、味噌田楽に、やきとり。
居酒屋に行こうって話になったハズだったのに、眞木が向かったのはなぜかスーパーだった。
入口まできたところでようやくその疑問を口にすると、金曜のこの時間じゃどこも入れないだろうからって言われて。
まぁ、どこも混んでそうではあるけれど、だからってなんでスーパーなんだと不思議に思う私に眞木が、うちでいいだろと告げた。
なんだか断るのも意識しすぎな気がしてお邪魔させてもらった眞木の部屋は、想像通りシンプルだった。
ああ眞木ってこういう感じだよねっていうイメージそのまま。
生活感がないというか、感情がない部屋というかなんというか、とにかくそんな感じだ。
眞木が住むのは外観はいたって普通のアパートだった。
二階建ての二階、一番奥の部屋。
床の色はダークブラウンで、壁の色は基本的には白だけど、パソコン用にか作り付けのカウンターがあって、そこの壁だけ黒く立ち上がっていてオシャレな作りになっている。