強引男子のイジワルで甘い独占欲

「そんなびびんなくても噛まねーよ。痛がらせるのは趣味じゃない」

ふっと笑った眞木に、それもそうだよねさすがにねと胸を撫で下ろしたのも束の間。
再び重なった唇に驚いて目を見開いてから……ゆっくりと閉じた。

「……っ」

さっきのキスとは違い、入り込んできた舌に身体が小さくすくんでしまう。
私のそれよりも少し熱く感じる眞木の舌に咥内をゆっくりと撫でられてくすぐったいような力が抜けるような感覚に陥る。

「おまえ、舌小さい？」
「ああ、そうかも。前も言われた……」

キスの合間にそんな事を言われて、ぼんやりした頭でついつい素直に白状してしまってからハっとする。

「へぇ……。前の男に？」
「……忘れちゃったけど」

勘のいい眞木にはすっかりバレちゃっているけど、肯定するのは怖くて適当に誤魔化す。
そんな私に眞木は面白くなさそうに表情を崩してから、また近づいた。

そしてあと数センチでキスできそうな距離から俺様要素たっぷりのドＳ命令を下す。