強引男子のイジワルで甘い独占欲



インターホンの音が眞木の部屋に響く。
なんだろう。宅配便とかだろうか。元カノと鉢合わせとかは勘弁して欲しい。

そんな事をぼんやりとしか働かなくなった頭で考えながらも、中断されるであろう行為に少しだけホっと胸を撫で下ろしていたのに。

「眞……っ、待……んぅ……っ」

中断する気をこれっぽっちも見せずにキスを続ける眞木に、腕の中で暴れる。
いつの間にか手首を掴んでいた手は外れていたから、両手を使って眞木の胸をぐっと押すと、そこでようやく眞木が離れた。

「なんだよ」
「インターホン鳴ってるでしょ!」
「別にいい。どうせ勧誘だとかその辺だろうし」
「よくないよっ。二度も鳴らすんだからそれなりの用かもしれないし、一応出ないと」

もう一度ピンポーンと鳴ったインターホンの音に言うと、眞木は本当に渋々と言った感じで立ち上がる。
そして不機嫌そうに玄関に向かった。


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