強引男子のイジワルで甘い独占欲
「……変態的な事しない?」
チラっと見上げながら聞くと、眞木はふっと意地の悪い笑みを浮かべて、大きな手で私の頬に触れる。
「どうかな」
「じゃあ、痛い事はしないで。あと、私が嫌だって言ったらやめて」
「おまえが本気で嫌だって言ってるって俺が判断したらやめてやる」
言葉は返ってくるのに、ちっとも安心する答えがもらえなくて顔をしかめる。
けれどそれを見た眞木が、柔らかい微笑みを浮かべたりするから……今したお願いなんてもうどうでもよくなってしまった。
こんな風に愛しそうに見つめて微笑む眞木に望む事なんて、もうないように思えたから。
微笑みを浮かべたまま、眞木が近づいて唇を重ねる。
徐々に深まっていくキスに私も応えて、眞木を受け入れる。
私の気持ちも、眞木に伝わるように。
身体を這っていた手が服の中に入り込んで眞木の手の体温が直に肌に伝わってくる。
私よりも熱い体温が気持ちよくて、服を脱がされた身体のまま眞木に手を回して身体をくっつけた。
いつもは口論に近い会話ばかりしてるから、今の静かな空間がなんだか不思議だったけど、次第に我慢できなくなり漏れるようになった自分の声に沈黙は埋められていって。
恥ずかしさのあまり、もう嫌だって言ったのに、眞木はこれくらいで?とでも言いたそうな顔だけして無視して行為を続けるっていう約束違反を平気で犯す。