強引男子のイジワルで甘い独占欲
うつ伏せ状態の私のお腹辺りに回った腕に、ぐっと身体を持ち上げられる。
腰だけ上げている状態に恥ずかしくなって抵抗を試みたけれど、お腹をがっしりと片腕で抱いたまま上から覆いかぶさっている眞木のせいで身動きが取れない。
服着てる時は分からなかったけど、眞木は現場で働いているだけあってガッチリした身体つきをしてる。
流行りの細マッチョとはまた違って、しっかり筋肉がついてる……から、力で敵うハズもなく。
「よく分からないけど分かったからっ! 眞木が私を軽い気持ちで好きだとか言ってるわけじゃないってちゃんと分かってるし、慎司みたいに私を裏切らないのも分かってるから!」
危険を知らせるブザーが頭の中に鳴り始めるから、早口で言って眞木を落ち着かせようとしたものの。
もう手遅れだって事を、熱を持った眞木の身体に知る。
眞木の指先にすぐに反応してしまう、さっき散々慣らされた身体が恨めしかった。
十分すぎるくらいに溶かされて肩で息をしている私に、眞木が背後から覗き込むようにして唇を合わせる。
それから「思い知れ」と妖美な笑みを浮かべて私に溶け込んだ。
そのまま本当に思い知らされる羽目になった私が、終電逃したから友達の家に泊まって明日帰ると自宅に連絡したのは言うまでもない。