強引男子のイジワルで甘い独占欲
ちゃんと想われてるんだなってじんわり感じとっちゃうくらいに、普段の言動からは想像もつかないような温かくて優しい気持ちを注いでくれている。
まぁ、偉そうだったり強引だったり俺様だったりな部分は相変わらずだけど。
小皿にとったお好み焼きを食べると、おいしさが口の中に広がって。
それを噛みしめていた時、眞木が手紙を置いた。
そして、いただきます、と口にしてから箸を伸ばす。
「いい嫁とかって、周りが言ってたのか?」
もう終わった話題だと思ってたから、そんな事を聞かれて少し驚きながら答えた。
「ああ、うん。親戚とかがね。
ほら、料理とかも朋絵の方ができるし。私、ちゃんとした料理ってほとんど作れないから」
「おまえが出来なくても、俺ができるからいいだろ」
「それは……まぁそうだけど。あと、気も強いし」
「俺のキツい言葉にいちいち凹まれても面倒だから丁度いい」
「……意地っ張りだし」
「無理やり素直にさせんのが楽しいから問題ない」
言った傍からすかさず論破してくる眞木に、思わず呆れ笑いがこぼれて、箸を止めて眞木を見る。
「よくそんなスラスラでてくるね」
気恥ずかしいやら呆れるやら。
なんだかよく分からないくすぐったい感情のやり場に困りながら聞くと、眞木はため息を落として私を見た。