毒龍
じかが経つのは早いもので次起きたのは下校時刻になってからだった

なぜ誰もおこさねぇんだよ

イライラしながら教室を出ようとした







誰かに襟首を掴まれそれを妨げられた

「誰ですか?」

後ろには振り返らず声をかける

「俺だ」

この声は担任だな
うん

「何の用?」

俺早く帰りたいんだけど

廊下の窓から見える空は紅く染まっていた

あの日の空みたいだ……

少し視界が揺らぐ

「大丈夫か?
それでな用はお前……


宿題ぜんぜんだしてないよなぁ!?
今日は全部やってもらうからな」

そう怒鳴り散らす担任に思わず耳を塞ぐ

これ絶対耳壊れるぞ

てか、今なんて言った?
宿題!?

いやテスト受けてるだけでよくね…

絶対やりたくねぇ……




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