手話~僕等のカタチ~
手話
学校の帰り道。
いつものように慎司と肩を並べて歩いていた。
慎司とは中学のときに仲良くなり、家も近いから一緒に帰っている。
「なぁ智ぃ、一回だけでいいから合コン来てくれよー!」
「はぁ?ふざけんな。」
「頼むー!そこをなんとかー!」
「ムリ。」
「えー!」
慎司のくだらん誘いを適当に流しながら、俺は笹村との会話を思い出していた。
___「普段、家族とかともそうやって メモ帳で話してんの?」
___『いえ、家族とは手話で話してい ます。』
___「マジで?手話ってすげぇな。」
___『そうですか?』
___「うん。」