手話~僕等のカタチ~
◆2章
日常
7月中旬。
暑さで額にジワリと汗が滲む。
それを腕で拭いながら、焼きそばパンを頬張った。
「うわ~あちぃ~死ぬ~」
そう言いながら座った姿勢で後ろにバタンッと倒れる慎司。
その光景を見ていた笹村は、驚いて箸で摘まんでいたタコさんウインナーをポトリと落とし、それにも驚いている(笑)
「おい慎司、いきなり倒れるなよ。笹村がびっくりしてんじゃん...クククッ...」
ヤバイ、笑いが。
【ちょっと!笑わないでよ~!】
【ごめんごめん。】
「笹村ちゃん、なんて?」
「笑ったから怒られた。」