電波的マイダーリン!
なんかもう有無を言わせずといいますか…。
真面目に“何も言うな”的な空気を漂わせていたカイトに、あたしは渋々従うことに。
だってこれ以上不機嫌ボルテージ上げたくないんだもん!!
切実な願いだよコレは!!
バッドエンドとかごめんだからね千早さんは!!
ゲーマーの命に掛けて!!(大袈裟)
と、言うわけで。
みんなにバレる…っていうか、手を繋いでるのを見られるという、
「なんすかその羞恥プレイ」
みたいなイベントに立ち向かうことに。
こんなイベントPCゲームだけで結構だよ…!!
……なんて思ってた…んだがしかし!!
「あれ!?みんなは!?」
「…先、乗ったっぽいな…」
ジェットコースターが丁度、上り坂を上っているところを見上げながら、カイトが言う。
ま…マジだ。
うわ、一番後ろに乗ってるよ花梨たち。
…って、あらら、伊吹さんが居ないジャマイカ。
「…あなたたち、何隠してるんですか?」
背後から響いた、そんな声。
そんなセリフ。
背筋が凍った。