電波的マイダーリン!
まるで名探偵コ○ンみたいな的確かつ矛盾のない推理(?)に、あたしが唖然としていると。
あたしの手をグッと後ろに引き、あたしを背中で庇うようにしたカイトが、伊吹に睨みを利かせて言った。
「……で、なに?」
「ずいぶん挑戦的ですね。バラしても、いいんですか?」
「何をどうバラすわけ?」
「あなたたちが一緒に住んでる理由を、ですかね」
「…理由?」
カイトが怪訝な表情を浮かべる。
伊吹はそれを見逃さなかった。
「そう、理由です。
…カイトさんは、実はゲームのキャラクターでした…って」
……な……
……何故…!!!?
あたしの部屋に伊吹は一度も立ち入ってないし、だからあの書類も見ていないはず!
では何故、目の前の眼鏡探偵野郎はその事実を見破ったのか!
結論!
コイツは探偵だからだ!!!!(黙れ)
「……なんてね。冗談ですよ」