電波的マイダーリン!
一人で爆笑するあたしを見下ろし、不愉快そうなカイトの目にまた笑えてくる。
「…なんで笑うわけ」
「いやいや…だって……くくっ…カイト子供みたいで…ぷぷーっ」
「…………。(無言の圧力)」
「あっいえっ嘘ですマジですごめんなさい!!!!」
即座に謝るあたしって偉い!!
誰か褒めてくれ!!
あたしが頭を下げていると、後ろの方から聞き慣れた声たちが。
「あーマジ面白かった!」
「また乗りたい乗りたい茉莉さんまた乗るぅー♪」
「嫌よ!あたしはもう乗らないからね!?」
テンションMax状態のミッキーさんに茉莉さん、そして青い顔したみかりんさんがこちらに歩み寄って来た。
「ありー?二人とも乗んなかったんだ?」
「うむ。間に合わなかったっす」
「ふーん?そっかー。って、伊吹は?」
「あ、伊吹はなんか向こうのカフェで待ってるから」
「何よアイツ!お姉様方置いて一人でカフェですって!?殺す!!」
「あれぇ?みかりんってば、そんな青白い顔してイブくんとやり合えるのかにゃー?」
「なっ何よ!べっ別にジェットコースターが怖かったわけじゃないんだからね!?」
「うはっww千早さんまだ何も言ってないのに自分で暴露しとるがなwwみかりんオワタ\(^o^)/」
「貴様ヌッコロス。」
風を切って追いかけてきた花梨から逃げ回るあたし。
でも、頭の中では、伊吹のことがずっと廻っていた。
「ね、次なに乗るのー!?」
「スプラッシュ!」
「あたし乗らないからね!?」
「みかりん真ん中に挟んで乗るっすよ皆の衆ー!!」
「ちーちゃんさすが♪」
「なんのイジメだ離せ貴様あたしを殺す気かぁああ!!!!」
暴れる花梨を引っ張ってスプラッシュの一番前を陣取る。
どうやら花梨は絶叫系が全てダメらしい。
……ぷぷっ…イジメがいがあるなぁ……。