電波的マイダーリン!
「ふふーん?なるほどねぇ…」
いつの間にか復活していた花梨が、あたしの横で顎に手を当ててにんまりと、カイトと茉莉を見つめていた。
あたしはその言葉が理解できずに、
「なっ何が?」
そう尋ねた。
花梨はあたしへと視線を向け、にんまり顔のまま。
「茉莉、カイトのこと好きなんじゃない?」
……なっ……
…なんですとぉおおお――ッッ!!!?
「いつどこでどんな風にそうなったんだい!!!?」
「知らないわよ。ま、恋に落ちるのに理屈は必要ないんでしょう?一目惚れって線もあるわよん」
「ひっひとっ一目惚れっ…」
「ライバルは学校の生徒だけじゃないのよー?外にもたくさんわんさか居るの、わかってた?」
「たったくっ…わっわんさっ…」
「ま、せーぜー頑張んなさい。あんた、一番近い存在なんだから」
……え?
と、言いたそうな瞳を花梨に向けると、花梨は目を細めて笑う。
「わかんないとでも、思ってた?」
……な
…何故(なにゆえ)あたしの周りの人は探偵が多いんだい…!?