電波的マイダーリン!
「なっなんすかそれ…どういう意味っすか…!?」
「分かってるクセに、そういうこと言うんですね」
顔をグッと近づけて、伊吹は口元を歪ませつつ言う。
あたしはもう下がれないので、顔を慌てて背ける。
けど、顎を持たれて正面を向かされる。
……こっコイツ…ホントに14歳か…信じられん…!!
と思いつつも、ささやかな抵抗を示してみる。
「わっわかってるって言うのは…なんのことかにゃ…!?」
「言って欲しいんですか?」
「や!やっぱり結構でっ」
「好きなんですよ、“千早”のことが」
言葉を遮られ、言われたことは、まさかの告白。
しかも呼び捨てしやがった…!!
…って、ワザと笑いにしようと思ったんだが…。
どうも無理そうです!!!!(気絶)
「えっ…あのっいやでも…ありえないよねぇ…?」
「本当のこと、言ってるんですけど」
「や、だってホラ…伊吹、毎年ウチに泊まりにきて…家族みたいな感じだし…」
「俺はそう思ったことありませんよ?」
「や、でもホラ…伊吹、イトコだし…」
「イトコは血縁関係上、平気です」
「や、だけど…」
「そんなに理屈、探さなくても、俺の気持ちは変わりませんから」