電波的マイダーリン!




真面目な顔で、直球で言われて。

あたしはもう何も言えないわけでして。

どうしようと知恵熱を起こしそうな勢いで脳みそフル活用していると。


「イブくーん!茉莉さんのお勉強見てくれーいっ!!」


階下から、そんな声が聞こえてきた。


チャンス!


あたしはここぞとばかりに伊吹に訴えかける。


「ほら!伊吹さん可愛い可愛いお姉ちゃんが呼んでるジャマイカ!早く行ってあげてくれたまえ!!」


一生懸命というところを見せつけながら言うと、伊吹は不承不承と言った様子で、やっとあたしを解放してくれた。

それから眼鏡を掛け、立ち上がる。


「…わかりました。千早さんの気持ちは、まあわかってますけど」

「え゛!!!?」

「絶対、こっち向かせますから」

「なぬっ!!!?」


唖然と呆然と驚愕の三点セットで伊吹を見上げるあたし。

伊吹はそんなあたしを一瞥してから、静かに部屋を出て行った。


途端に力が抜けて、ぐったりと壁に寄りかかり、あたしはずるずると横向きに倒れる。





…ない……。





…ありえないっすよぉおお――ッッ!!!!(発狂)





ちょっと待て!!


あたし今、めっさ告白されたんだよね!!!?


人生初ですよこれ!!

でもその人生初の告白が、あの……







…イトコの伊吹ってどうなんだい!!!!!?







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