電波的マイダーリン!




どう考えても酷い!!

酷すぐる……!!

なんつー身近で断りにくい存在なんだ…!!

これは新手の嫌がらせかコンニャロー!!!!


…と、たった今告白されたというにも関わらず、乙女的思考も皆無なあたしは、床に寝転がったままゴロゴロ転がって発狂中。


だって…全然そんなこと考えたこともなかったし…!

っていうか、ないと思ってたし…!

告白とか恋愛とか以前に、イトコだからって思って安心しきってた…!!


血縁関係上、そう言えばイトコは結婚もできるんじゃなかったっけか!!!?


うはっww

結婚とかテラヤバスwwww




……ってどんだけ腐ってんだあたし……!!!!

腐り果てた自分晒したところでどうにかなるわけじゃない。

ゴロゴロ転がりまくっていたあたしは、





「…何してんの」




不意に聞こえた声に、ピタリと動作を停止した。

それから抱えていた頭をゆっくりと上げ、あたしを見下ろすダークブルーの瞳を見つけてシュバッ!と半回転した。

今の顔を見られたくはない!!

膝を抱えてそこに顔を押しつけて丸くなる。

すぐ傍までその人、カイトが歩み寄ってくるのは気配でわかった。


「…千早」

「にゃっにゃんすか!?」

「…猫かよ、あんた」

「にゃー!!」

「…………。」

「スルーしないでくれたまえ。寒いから。」


力なく笑ってみせる――…




…――瞬間。







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