電波的マイダーリン!
「あれ?でもなんで花梨が伊吹のこと気にするの?」
あたしの素朴な疑問に、花梨はギリギリとストローを噛みながら目を逸らす。
…………え。
……ま さ か 。
「念のため尋ねようと思うのでございますが……もしかして…花梨さん……
……伊吹のこと……」
続きを言うか言わないかくらいのところで、花梨の顔が赤く染まり始めたから、
もう答えはわかってしまった。
唖然とするあたしなんて気にせずに、花梨はテーブルをバンッと叩いた。
「うっうるさいわね!!べっ別にそんなんじゃないわよ!?ただ、ちょっとムカつくから気になってただけだしっ!!勘違いしないでよ!?」
勘違いするなって……
そんなりんごみたいな顔で言われてもねぇ…?
あたしはにまにまと笑い、花梨の赤くなった鼻をつつく。
「むふっ…みかりんてば純情乙女さんだったんだねぇ~。残念ながら否定されても、事実は変えられないのだよ~みかりん」
「うるっさい!!もういい!!あたし帰る!!あんたの相談に乗ったのが間違いだった!!」
花梨はあたしの手を振り払うと、荒々しく立ち上がり、乱暴な足取りでミスドを出て行った。
あれま。
ホントに帰っちゃったよ。
あたしは花梨が座っていた椅子を見つめて、ガラス越しに走って帰って行く花梨の背中を見届けながら。
最悪の事態に気が付いた。
……だって。
ね、ちょっと待ってよ?
うむ、待ちたまえ諸君。
伊吹は……
…この間……
あたしに……
こ く は く し て ……
(゚∀゚)!!!!!!!!