電波的マイダーリン!




…ってな調子で、まったくセンスを信用されてないあたしは、自分の買い物をしようと本屋に向かう。

だって、ねぇ?

ちゃんと答えたのにねぇ?

真逆の方取られちゃ泣きたくもなるよねぇ?

あたしはグスグスと鼻をすすりつつ、ショッピングモールの本屋へと足を進める。

そう言えば、今日は『プレイ』の発売日だったよーな…。

曖昧な記憶で、ゲームマガジンの並ぶ棚に向かう。


「おっ♪あったあった~」


うまうま気分で、ページを捲る。

…って、デジャブか。

あの春の日のリプレイか。

とか思ったら、ページを捲る手が止まる。


「…あ…新作ゲームが出てる…。


…………。




……よしっ!買って帰ろう!!」



ゲームにはやっぱり目がない、果てしなく終わっているあたし。











洋服の店が並ぶフロアに戻ると、待ってましたと言わんばかりに茉莉が駆け寄って来た。


「ちー姉ちゃん遅いっすよぉ!!茉莉さん迷いまくって知恵熱出そうです!!」

「そーかいそーかい…。いやはや、レジが込んでてねぇ?(ホントはここに戻りたくなかった人)」


「あっはっは」とワザとらしく笑いながら頭の後ろを掻く。

茉莉は不服というか怒ったように頬を膨らませる。


萌え萌えロリキャラさんですねわかります。


「ちー姉ちゃんが来るの遅いからもう買っちゃったよぉ!!」

「よかったジャマイカ。」

「似合わなかったらどうすんすか!!」

「そんなことお姉ちゃん知りませーん。似合ってなかったらぜひともお姉ちゃんに譲ってくれたまえ」

「……サイズ、合うんすか隊長…」

「…………。

うん。“違う”って言いたいところだけど実はサイズ一緒。」




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