電波的マイダーリン!
当然と言いたげな真中氏の顔。
あたしは今、真中氏が天使に見えてしかたないよ…!!
ガシッと真中氏の両手を掴み、ダラダラと涙を流す。
「ありがどぉございばずぅ~~ッッ!!!!ワダジはアダタ(あなた)に会えで光栄でずぅううッッ!!!!」
「…そっ…そうか…そりゃよかった……だからその…不気味な顔を引っ込めてくれ…」
超美人顔の真中氏の表情が嫌そうに歪んだ。
あたしはその日の放課後、真中先生に今の状況を打ち明けた。
「……えーっと…ちょっと待てよ…?…………。
……なんだその一方通行。」
真中氏は椅子に座って足を組み、考える人さながらのポーズを取って眉をひそめた。
そりゃそうだ。
こんな一方通行な恋愛話を聞かされたら、誰だってそうなると思う。
あ、もちろんカイトと同居してることは言ってないっす。
言ったら殺されるっす。
ガチで。
「ですよねぇ?みんなしてONE☆WEYしなくてもいいっすよねぇ?」
「いやお前も当事者だから。他人事みたいに言うんじゃない。」
「他人事になってくれたら楽なんですけどねぇ…」
「まあ、気持ちはわからんでもないが…そんなこと言っててもしかたないだろう」
「そうなんですよねぇ…これがさぁ…PCゲームみたいにさぁ…フラグをいろいろ立てられてさぁ…ルート変更できたらいいんですけどねぇ…」
「……なんのゲームの話だ?」
「…………(汗)。いえ、なんでもないっす。」
「…………(ジト見)。」
「それよりも!!(必死)ガチでどうしたらいいっすか!!ホラ、人生の先輩として!!真中氏にもこんな時期があー…
……りました…?」
「貴様喧嘩売ってんのか上等だコラかかってこいや。」
「すすすすすんませんッッ!!!!」