電波的マイダーリン!





…――なかったことにしたくない。




「……戦ってやろうと思います!!」




“諦めるな”と訴えかけるその瞳を見つめ返し、あたしは強く言い切った。

途端に、にやりと笑う真中氏。


「言ったな?戦うって言ったな?その言葉、忘れるなよ?逃げたらぶっ飛ばすからな?」

「りょっ…了解であります!!」

「でーも…。戦って負けた時には、私に言ってくれ。…夜通し飲んで食って話し聞いてやるから」

「ちょっwwアナタ一応教師ww」

「細かいことは気にしたら負けさ。それと、その“ww”はいい加減自重しようか。」

「うはっwwムリっすww真中氏のおかげで…


…みwwなwwぎwwっwwてwwきwwたww」


「…お前と話してるとこっちまで腐ってきそうだ…(恐怖)」


なんていう真中氏のセリフを聞き届け、あたしは即座に立ち上がり、鞄を手に取る。


「では!真中氏、マジであざしたっ!!千早さんちょっくら頑張ってきやすっ!!」

「はいよー行って来い」

「むふっ…なんだろうこのボス戦前みたいなみなぎって来た感は…ww」

「ボス戦だと思ってればいいさ。




…人生いつでも、どこでもボス戦前なんだよ」





教室を出て行く直前に聞こえた真中先生の言葉に、あたしは“そうだよね”と思った。

嗚呼…あたし…





…今ならモンスターをハンターするゲームのランク最上階の最強モンスター100体倒せそう……(わかりにくい)。







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