電波的マイダーリン!
「ありがと、千早」
…くっそぅ……
ンの2次元野郎がぁあ……っ!!!!(ちょっとトキめいてしまった人)
どこまでもゲームとかマンガとかのヒーローっぽいカイトにたじたじ。
あたし…には…
乙女捨てたあたしには荷が重いっす!!
あたしは少しだけ肩を強ばらせて、いそいそとカイトから距離を開ける。
そったら!(そしたら)
右手に何かの感触を…
…ってこの感触はぁ!?
「なっなんすんすか!?」
右手を握られる感触に、あたしはマッハでカイトを見上げた。
カイトは当たり前な感じでダークブルーを細める。
「お礼」
「はっ……ッ!?」
握った手を引っ張られたかと思ったら、
頭にキスを落とされた。
んなっ!?
「かっかかかカイトさんッ!!!?」
キスされたところを押さえながら、ドヒュンッ!とカイトからメートル単位で距離を作る。
……ってのは言い過ぎで、ホントはカイトの手が離してくれなくてムリだったんですがね。
めちゃくちゃにあわてふためくあたしを見下ろし、カイトは「フッ」と笑う。
余裕そうだ…
果てしなく余裕そうだ……。