電波的マイダーリン!




バカップルかって思った。

いや…実際そうなんじゃなかろうか…(汗)。


そんなどーでもいいこと、けど、なんだか優しい会話をしながら、カイトの行きたい場所へと足を進める。

歩幅は一緒。

やっぱり、こういうのって、温かい。











着いた場所を見て、あたしは首を傾げた。


「…ここっすか?」

「そ。ここ」

「マジっすか?」

「ん。マジ」


あたしはお店に入って行くカイトの後を追い、まだ疑問の念を消せないでいる。


カイトの来たかったお店。





それは携帯ショップ。





いや、ま、確かに携帯持ってないカイトに連絡取るのは超不便だったけど。

もう自分で電波飛ばす機械でも作ってやろうかって感じで不便だったけど。


何故に、いきなり?




「千早」


その時名前を呼ばれて、あたしは慌ててカイトの元へ急ぐ。


「なんすか?」

「どれがいいかとか、わかる?」

「携帯の機種?」

「そう」

「いろいろあるかんねぇ~…とりあえず、外見重視か機能重視で視野狭めた方がいいと思うよー」





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