電波的マイダーリン!
思えば、あたしがこの名前つけたんだったよねぇ…。
マンガから引用したんだけども。
まあそこら辺は思考から追い出すことにして(おまっ)。
あたしは携帯の電話帳にあるその名前を眺めながら、一人でにまにま。
周りから変態変人こっち来んな呼ばわりされても、今のあたしなら平気さ!!
(できれば気にして欲しい)
あたしは携帯を折りたたみポケットにしまって、カイトの横をルンルンな感じで歩く。
カイトはあたしを見下ろして、小さく笑う。
「そんな嬉しいんだ?」
「うむ!」
「…やっぱ可愛いよね、ちーちゃん」
「ぶほっ!!」
勢いよく吹き出すあたし。
余裕顔で憎たらしい笑みを浮かべるカイト。
「ん?どうかした?ちーちゃん」
「ワザとかぁ!!やめてくれたまえ!!ガチで恥ずかしい!!カイトにその呼び方で呼ばれるのまだ慣れてない!!」
「ふぅん。じゃ、呼ばない」
「おぉ!!今日のカイトは超いいh「千早イジメるのに丁度いいし」
“超いい人”と言おうとした瞬間にこれだ。
あたしは思い切りぶうたれて、でも顔を背けるだけしかできないわけで。
…あたしいつからこんな乙女になったんだろう…!!(唖然)
口元を手で覆いながら涙していると、
「千早、何してんの」
少し前の方から、カイトの呼ぶ声が聞こえた。
あたしは遅れていたのだと気づき、
「わっ待って!」
言いながら走りだす。
瞬間、