電波的マイダーリン!
「…って、まあそんな冗談はいいとして」
「よくないっす…」
「(無視)…あんた、自分の立場をよーく考えた方がいいわよん?」
花梨はあたしから目を逸らし、教室の入り口へと視線を投げた。
追って振り向くと、誰かが走り去って行くところだった。
ウェーブの茶色い髪の毛が記憶に残った。
………………(汗)。
「…えーっと…みかりん、アレはどういう…?」
青くなりながら尋ねると、花梨は片目を閉じてニヤリと。
「そーゆーことよ」
つまりはそーゆーこと。
そう。
あたしの目の前にあのウェーブさんが居ると言う“そーゆー”こと。
放課後、あたしを呼び出したのは、朝見た茶色いウェーブの女の子。
しかも超可愛い女の子。
お嬢様系美少女萌えですねわかります。
律儀に体育館裏へ連れて来られたあたしは、そのお嬢様と対面で立つ。
「…あのー…話しと言うのは…?」
恐る恐る尋ねると、お嬢様は腰に手を当てて。
「榊さんって、一ノ瀬くんと付き合ってるの?」
………………。
ベタな展開をありがとうございます。