電波的マイダーリン!




「そうかな……って、…え?」


瑞希が頷きかけて、ハッとしたように花梨を見つめた。

花梨はいつものように腕組してツンツンな感じで。


「何よ」

「…や、ちょっとビックリした…」

「なんでよ」

「花梨が褒めてくれるとは…」

「たったまにはいいでしょ!」


フイッと顔を背ける花梨、それを唖然と見つめる瑞希。




……テラヤバス。




…おもちろーい…(にんまり)。




あたしはにまにまと花梨の肩を叩く。


「むふふ…いやいや、花梨さんてば…なんて面白い…ぐふふ…ツンデレですねぇ…」


途端に花梨は顔を真っ赤にしてあたしの手を振り払う。


「何がよ!!なんの話よ!!うるさいわね!!早く行くわよ!!」


なんか支離滅裂な感じの花梨の言葉にあたしはにまにま顔のまま、先に立って歩き出す花梨の後を追った。










お目当てのマンガを購入したあたしは、うまうま気分で家路についた。

さぁさぁ、今日の夜はこのマンガを読みふけってやろうジャマイカ!

ルンルンで家の玄関を開けて、靴を脱ごうとして。





ハタと止まった。








< 222 / 375 >

この作品をシェア

pagetop