電波的マイダーリン!
「そうかな……って、…え?」
瑞希が頷きかけて、ハッとしたように花梨を見つめた。
花梨はいつものように腕組してツンツンな感じで。
「何よ」
「…や、ちょっとビックリした…」
「なんでよ」
「花梨が褒めてくれるとは…」
「たったまにはいいでしょ!」
フイッと顔を背ける花梨、それを唖然と見つめる瑞希。
……テラヤバス。
…おもちろーい…(にんまり)。
あたしはにまにまと花梨の肩を叩く。
「むふふ…いやいや、花梨さんてば…なんて面白い…ぐふふ…ツンデレですねぇ…」
途端に花梨は顔を真っ赤にしてあたしの手を振り払う。
「何がよ!!なんの話よ!!うるさいわね!!早く行くわよ!!」
なんか支離滅裂な感じの花梨の言葉にあたしはにまにま顔のまま、先に立って歩き出す花梨の後を追った。
お目当てのマンガを購入したあたしは、うまうま気分で家路についた。
さぁさぁ、今日の夜はこのマンガを読みふけってやろうジャマイカ!
ルンルンで家の玄関を開けて、靴を脱ごうとして。
ハタと止まった。