電波的マイダーリン!
「…ミルクティー?」
呟いた言葉に、
「正解」
カイトが頷いた。
口に含むと、優しい甘さが広がって、すごくホッとする。
「…美味しい…」
「そう?なら良かった」
カイトがあたしの隣に腰を下ろし、頬を緩める。
「おやー?カイトくん、腕上げたね?ミルクティー、いっつも甘さ足りなくて不味かったのにー」
キッチンから出てきた小町さんが、イタズラっぽく笑う。
お茶目なお方ですね。
カイトはちょっと不貞腐れたように、
「…うるさいですよ」
「はっはーん?なるほどねぃ♪千早ちゃんに作ってあげたかったんだー?」
「…………(黙)。」
「照れるなって少年!いいね、若いっていいね!いっちょまえにーコイツゥ〜♪」
小町さんがにまにまとカイトを肘でつつく。
カイトはそれを払いながら不機嫌な顔を浮かべる。
ちょっ…
不機嫌ボルテージ上げないでくれたまえ小町氏…!!(汗)
あわあわとカップに口をつけたまま冷や汗をかくあたしに、小町さんが目を向けて。
「あら、顔色よくなったじゃない!いやはや…愛の力ってスゴいわね!!」
「「…………。」」
…誰かこの人止めて…(切実)。