電波的マイダーリン!
あたしは柵に顎を乗せ、ブッと唇を突き出す。
「言ってみたかったのだよ!一度は!」
「あっそ」
「さぁ!ぜひカイトさんも!」
「却下。」
「即答っすか!?ノリ悪いっすよー」
ゲームもマンガもアニメもないここは、することがなくてヒマなのである!
何か自分で楽しいことを見つけないとヒマすぎて死にそうだ。
あたしはぜひとも、死ぬなら萌え死にしたい主義なのでww
コラそこ、“どんな主義だよ”とか突っ込まない。
「トランプとかするっすか?」
「2人で何すんの」
「そうだよねぇ…そうなるよねぇ?…じゃ、しりとりでもする!?」
「……“しりとり”」
「“り”-…“りんご”!」
「“合理”」
「!?…“り”…“りす”!」
「“推理”」
「!!!?……“り”……“理科”!」
「“海里”」
「~~~~ッッ!!!!“り”ばっかよこすなぁあ――ッッ!!!!」
ウガーッ!と怒るあたしを、カイトはクスクス笑っている。
頭の回転が速いというかなんというか…。
よくもまぁあんなに“り”のつく言葉を思いついたもんだコノヤロー!!
ドスドスと足音を立てて部屋の中に入ったあたしは、
瞬間に聞こえた凄まじい音に文字通り飛び上がった。
……バンッッ!!!!