電波的マイダーリン!
結局、小町さんは帰り際までブツブツ疑問を口にしていて、最終的には「会いに行く!」ことで収まったらしい。
とりあえず家の住所を教えたんだけど……。
あたしも、よくよく考えれば、そうだなと思った。
小町さんの疑問点、あたしも少しだけ引っかかる。
けれど、それを考えるような余裕が、あたしの頭の中にはなかった。
ずっと考えている。
これからどうしようかと。
姫華の言葉が、花梨の言葉が、瑞希の言葉が、小町さんの言葉が。
カイトの言葉が。
全部が、頭の中でひしめき合っている。
どれも正しい。
どれも響く。
どれも重い。
そして、どれも、あたしのことを思って言ってくれている言葉。
…どうすればいいかなんて、最初から、答えは一つしかないのに――。
「……ねぇ、カイト」
ソファに横になり、下に寝転がるカイトを呼ぶ。
部屋は暗いはずだけど、カーテンを閉めていないから、夜景の明かりで部屋は明るい。
「…ん?」
カイトが静かに返事をしてくれる。
あたしは少し安心して、尋ねてみる。