電波的マイダーリン!
…………うん、まあマンガも没収されて真中氏にこっぴどく叱られたんだけども。
花梨に大爆笑されたんだけども。
あたしは駅までの道のりをとぼとぼと歩き、ため息を吐いた。
嗚呼…今日はついてな…
「ハッ!!なんと!!今日ゲームマガジン『プレイ』発売日!?」
しまった――ッ!!
あたしとしたことが発売日を忘れていたなんて!
ゲーマーとして失格だぁあッ!!
グスグスと鼻をすすりながら駅前の本屋に入る。
ゲームコーナーに並べられた雑誌の中から『プレイ』を手に取り、電車が来る時間まで立ち読み。
「……おぉっ!今度セカンド出るのか…バイトでもしようかにゃ……んん?」
うまうま気分でページを捲っていると、見開きで新作ゲームの特集が載っていた。
「電波的…マイダーリン?」
“ダーリン”ってことは、男向けじゃなく女向け…乙女ゲーム…乙ゲーか…。
ふむふむ。
新感覚ゲーム…?
「…あれー?なんか詳しい情報載ってないし…」
抽選で一名様に当たるって話らしい。
応募用紙が雑誌の後ろについていて、これに住所とか書いて送る…だけでいいみたいだ。
………………………。
「燃えるね!!」