電波的マイダーリン!
ずっと周りが見えていなかったらしい瑞希は、花梨の声にビクッと肩を上下させた。
それから、肩越しに振り返り、花梨を見上げた。
花梨は腰に手を当てて、瑞希をしっかり見つめ。
「…あのねっ…えっと……今日は…あたしが悪かったわよ…」
……どこまでも“花梨様”なんですね……。
なんてあたしが思っていた矢先、花梨は手を腰から下ろし、お店の制服のエプロンをギュッと握りしめた。
目線は照れくさそうに逸らされる。
……ヤバい萌えるww(帰れ)
「…でもっそのっ……あの…違うのよ…別に迷惑だったんじゃなくて――…
…――嬉しかった、んだからね…ッ」
……それだけを言う花梨の顔は、真っ赤で、そして今にも泣きそう。
…あー、そっか。
花梨ってば、いつの間にやら……。
そんなツンデレ今はデレデレな花梨の手を、瑞希が引っ張り、抱き締めた。
「…よかったぁあッッ!!俺死ぬかと思った!!やっぱ好き!花梨のこと好き過ぎる!!」
「ちょっちょちょちょちょっと瑞希!!!?みんな見てるからやめてよホント何コレなんて羞恥プレイなの!!!?」